るじょーむ(平成14年7月号)

 

2002所信表明を開催

懇親ゴルフを開催

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プロジェクトY

「昭和恐慌、失業者を救え」 前編

  ・・・・これは昭和の初め大不況による失業者を救済すべく
                 大事業を行った男たちのドラマである・・・・

 大平山遊覧道路を車で上っていくと長谷川平と呼ばれているところに記念碑が建っている。昭和初期、不況による失業者を救済するために遊覧道路が建設されたことが記されているが、今、それを知る人は少ない。
 震災手形の処理問題に端を発し多くの銀行が破綻した金融恐慌、続くアメリカ株式大暴落による世界大恐慌、金解禁による正貨の流出、昭和初期の日本経済は未曾有の大混乱に陥り失業者は街にあふれ、特に生糸の暴落による農村の疲弊は悲惨であり東北地方では娘の身売りが続出した。緊縮財政を推進してきた浜口雄幸、若槻礼次郎民政党内閣は相次いで倒れ井上準之助蔵相による金解禁政策は失敗に終わった。この難局に政友会犬養毅内閣は高橋是清を蔵相に起用し積極財政を展開することとなり、時局匡救事業として約8億円の予算を組み貧窮農民や失業者に就労の機会を与えようとしたのであった。
 当時全国的にはこの匡救事業として灌漑排水工事や河川改修工事が多く行われたが、栃木町長 長谷川調七は単なる失業者対策として労務費が多く経済効果が高い事業ではなく、栃木の百年先の将来に有益な事業を模索した。そして関係者と協議を重ねた結果、大平山遊覧道路建設という当時誰もが夢想だにしなかった一大事業を起こすこととなった。大平山神社宮司小林公仁麿ら有志による土地の寄付などの協力をえて、昭和7年12月、総予算2万8千円で薗部上人橋から大平山見晴らしに達する全長約4千m幅員7mの自動車道路が着工された。この規模がどれ位かというと昭和7年度町の総歳出が19万2千円であり、遊覧道路事業費は単年度で1万1千円、実に6%にもあたり現在の財政の割合でいうと約15億円の規模であった。

   ・・・・この大事業効果や如何。後編は次号、乞うご期待・・・・

 

食にこだわり

現在、当社は米菓業界、業界29番のメーカーとして、亀田製菓を筆頭とする大手メーカーと市場において真向から競合しておりますが、デフ
レが進行する量販店市場について行くのが非常に厳しい状態になって来ております。
 消費者が購買を決定する値頃感はプライス分のクオリティーですので、生き方として、より効率のよい生産をしてロープライスを追求する方向
と、消費者がより付加価値を感ずる商品をこだわりを持ってつくって行く方向と2つ有ります。当社は3年後に新工場に全面移転を予定します
が、そこでの設備及びその方向性においては上の2つの方向の後者を選択して行く予定です。
 それに当たっての10年後にたどり着くべく「志」として、地元(栃木県南〜宇都宮のエリア)の人たちが、他地域に行くときに自慢話を添えてみやげものとして持って行ける様な土着した菓子屋になることと考えております。「身土不二」と云う言葉がありますが、できれば農家と協力しながらせんべい、だんごに合った米の品種、土壌の改良もして地元で採れた米及び果実等を使って行きたいと考えてます。
 地元で採れた米を軸に、その他の素材(小豆、寒天、黒糖、栗、糸海苔等)も産地から直に仕入れ、第一次生産者の顔が見える状態のものを使って、当社の「誇り」と「志」を持った職人が、愛情を持っておいしいお菓子に仕上げます。
 お菓子は嗜好晶です。カロリー摂取のための食事と違い、その役目は、人の生活の中でゆとり、喜び、癒し等を与えることが役目です。その意味では、最もこだわりが評価してもらえるすばらしい仕事です。それに携われる自分は本当に、幸せ者だと思っております。

                  広報委員会 膝附武男

 

青春の一ページ

 青春時代というのは学生時代をいうもので、社会人になり結婚後は青春時代とは言わないと思っていたが、青年会議所と言う団体がありそれは、40才まで、何故か青年と言う言葉は青春と結びついてしまう。そして青年経営者会は50才まで、次から次へとその時代になると猶予期間が訪れていた。そしてついに青年経営者会を卒業する年度を迎え、止めの原稿依頼、これで私の青年も終わりかなと思っていた。
 何を書こうかと考えていたときに、コンビニで買った一冊の本にあるマンガの最終回を書いた記事を読んだが為に、そのマンガを読む羽目になってしまった。単行本で41冊、まだ最終回がないので何冊になるのだか解らない。それも少女マンガである。ここまで書くとピンときた人がいるのではないかと思うのだが、たかが少女マンガと侮るなかれ、ある作家は、「日本最大の麻薬マンガ」と評し、読んだ人皆が絶賛している
のである。
 30年以上も前に連載が始まったというから、私が根性マンガに夢中になっている時期から、続いているのだから驚きである。
 今正に読破中でるが、まだ半ばである。仕事をしていても何をしていても読みたくなるこの本は、私に青年の猶予期間を又与えてくれた。
 原稿の依頼とは主旨が違ってはしまったが、1枚の写真を載せますからそれを手がかりに、私の青春は勝手に想像していただいてけっこうです。
                             

経営委員会 熊倉充義

 

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