るじょーむ(平成15年3月号)

 

 

法人会青年部との合同経営セミナーを開催

2月12日(水)、午後6時から栃木商工会議所第一ホールにおいて、法人会青年部と青年経営者会主催の2月例会『経営セミナー』が行われた。
 『ズームイン!!SUPER』(日本テレビ)でお馴染みの読売テレビ解説委員、辛坊治郎氏を講師に迎え、「テレビのうら・おもて〜メディアにだまされるな」と題して講演をいただいた。マスコミ業界の裏話やテレビの視聴率のからくりなどを例に、「自分自身のアンテナを張り巡らし、社会に氾濫している情報に惑わされることなく、本当に正しいことを見極める力をつけることの重要性」についてユーモアを交えながらの講演には、ラストのQ&Aもできないくらい、制限時間を超えてのご講演となったが、1時間半はあっという間だった。聴衆も、一般を含め100人以上詰め掛け、大盛況な例会になった。          

経営委員会委員長 須田裕久

 


マドンナリリーのこの人に愛たい(マドンナリリー対決!!)

 マドンナ対談
Q:学芸員とはどんな仕事ですか?
美術館の展覧会の企画をしたり、展覧会に関しての教育・普及のため講座を開いたり、企画したりします。また、地方の作家の調査・研究などをします。美術館には、最低1人います。
Q:この美術館の学芸員になったきっかけは?
多摩美大の芸術学科を卒業して、東京の美術館に勤めましたが、閉館になってしまいました。違う職業に就いていましたが、知り合いの学芸員の方から栃木におもしろい美術館が出来ると聞き、連絡を取って決まりました。
Q:美術館の立ち上げははじめてですか?
やりがいは凄くあるのですが、獣道を進んでいる様な気分です。去年の5月から館長がいらしているので、アドバイスをもらいながら進めている状況です。まだまだ学芸員としては未熟なので、館長のご指導がとても勉強になっています。これから、栃木市の作家を中心とした栃木市ゆかりの開館記念展を予定しています。収蔵品として、現代陶器をかなり寄贈戴いたので、その調査・研究、年2回ほど特別展を企画する予定ですので、こだわらずに広く美術的に良い物を紹介できればと思っています。
Q:好きな作家・興味は?
たくさんありますが、イタリアの美術が好きですね。イタリアの古典・現代も好きですし、イタリアという国も好きです。話が大きくなりますが、ヨーロッパの街の古い建物を大切にしつつ新しいものも取りいれていくという事がありますが、栃木もこういった蔵を活用しているのは、共通点があるのではないですか。日本美術も好きです。古い建物は、余り接する機会が無かったのですが、栃木には歩いていると至る所にありまね。
Q:蔵の利用は難しくなかったですか?
ふつうの美術館で考える大作は、この美術館では、入口が狭いので、難しいですが、大きいものが良い物とは限らないですし、小品でも"いいものはいい"ものが有ると思いますので、そういうものをこの蔵の建物と合わせて協調しあえる様な展示が出来たらいいなと思っています。
Q:お客さんにきてもらえますか?
建物に興味のある人は多いのではないですか。このような特徴の有る美術館は、特に蔵を利用した美術館としては金沢に在るのですが、そこは、蔵と新館があります。栃木の様にすべて改修したのはないのでは。今、雑誌などに広報活動していますが、蔵を改修した所に皆さん興味を持たれている様です。全国的な月刊誌、雑誌に取上げられて、栃木を紹介してもらって、都市部の若い人や全国の人が来てくれればいいなと思っています。
Q:蔵の改修はどの程度したのですか?
極力改修しない様にしました。古いものと新しいものが分かるようになっています。美術館の設備を整えるとなるとかなりの改修が必要となるのですが、妥協点を見出して今の状態が在ります。具体的には、天井の高さがかなり低い事ですね。現在、環境調査を行っていますが、変に空調をいれると一定になりにくく、自然のままにしておくと、一定に保っていますね。
Q:1年住んでみて、栃木は?
足利はもう少し大きな街という印象でして、栃木は、コンパクトに固まっていて京都的ですね。江戸というより雅な感じがしています。街を歩いていて、車で移動するよりは、自転車で便利な街だと思います。今の所仕事が友達になっているんですけれども、これから余裕がでてきて、仕事帰りに映画館とか、オープンテラスでコーヒーと行かない所が一寸寂しいなと思います。今行くのは、近くの喫茶店でぼおーっとしたり、床屋さんで顔剃りしてもらったり、疲れた時に。栃木の街はかわいい美容院や床屋さんがおおいですね。
Q:この美術館の一番の特徴は?
寄贈して頂いた現代陶芸と栃木市ゆかりの作家の作品についてはすいぶん前から収集してきているのでその作品です。あとは、建物を見てもらう事ですね。天井が低かったり、柱があったり美術館としては変則的な空間ですが、展示する楽しさが在ると思いますね。こういう作品は、この空間でいいんじゃないか。それを工夫してどういう風みせていくか、考える楽しさが在ると思いますね。その反響を聞きたいですね。色々な制約も多いですが色々試せるんじゃないかと。欠点を欠点とみないで長所としてみていけたらなーと思います。見られなくて、残念ですが、後ろから見ると江戸時代にタイムリップしたような空間があります。プライベートな空間で公開はできないのですが。蔵に最初入った時は人を受け付けない感じでしたが、徐々に慣れてきて、居心地いい空間なってきましたね。

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